Castell Son Claret は、マヨルカ島の田園領地「ポセシオ(possessió)」にある領主館で、1888年に城の姿に生まれ変わりました。土地は1450年に5つの農場をまとめたもので、のちに所有者のジャウメ・クラレットにちなんで名付けられ、館の最も古い部分は1700年頃のものです。1888年の改築で、正面に銃眼付きの2つの塔が加わり、礼拝堂(現在の Castell Bar)と、その年号の入った日時計もできました。日時計は今も Sa Clastra のテーブルの上に掛かっています。領地はエス・カプデリャ郊外のトラムンタナ山地の麓に132ヘクタール広がり、ホテルのために植えられた長さ200m近いヤシ並木を進むと、突き当たりに城の正面が見えてきます。クリスティーネ・キューネとクラウス=ミヒャエル・キューネ夫妻が修復し、2013年5月にホテルとして開業しました。
客室とスイートは43室。城内に22室、旧厩舎と庭の新しい棟に21室あります。最もお手頃な Estate Double は2室で、広さ25 m²、歴史ある中庭に面しています。Deluxe Double は広さ37 m²、木の梁のある部屋で、城の3つの階にあり、窓は外側に開けています。2室の Tower Suite は塔の内部の2階にあり、それぞれ35 m²のバルコニー付き。庭に5室ある Pool Suite には10 m²の専用プールがありますが、温水ではありません。朝食は宿泊料金に含まれ、Olivera か、天気がよければテラスでいただきます。
ここを選ぶ理由は、城で過ごす夜です。Sa Clastra はマヨルカ語で「中庭」を意味する、城のガストロノミーレストラン。屋内のダイニングルームがあり、天気のよい日は中庭にもテーブルが出ます。2024年版からミシュランの星を保持しており、シェフのジョルディ・カントが島の風をテーマにしたテイスティングメニューを1種類だけ、ロングとショートの2コースで提供します。2026年の料金は1人€205です。日中は Olivera のテラスの先にある屋外プール(テラスからは谷越しに山並みを望めます)、ハンマムと室内プールのあるスパ、敷地内のオリーブの木から採れたオリーブオイルも楽しめます。
引き換えになるのは、時期と車です。ホテルは11月中旬から3月中旬まで休業し、2027年は3泊以上の滞在のみ販売しています。最寄りのビーチ、ペゲーラまでは車で15分、このあたりの公共交通機関は本数が少なく、城は静けさを大切にしているため、スパと Sa Clastra は14歳未満の方は利用できません。3月中旬から10月の間に、田園の中でゆったり3〜4日を過ごし、Sa Clastra での長いディナー(暖かい夜は中庭で)を楽しむのがおすすめです。海岸へはレンタカーで。