Le Pavillon de la Reine は、ヴォージュ広場の北側、28番地のアーケードの奥にあります。広場は1605年にアンリ4世が命じて造らせた、パリ最古の計画広場です。ホテル名は北側にある「王妃の館」に由来し、オーストリアのアンヌに捧げられています。広場はルイ13世との婚約を祝って開かれたものです。17世紀の歴史的建造物であるアーケードをくぐり、門を抜けて石畳の中庭の庭園を渡ると館に着きます。壁面は晩春から秋にかけてつる植物の緑に覆われ、12月には灯りが飾られます。1980年代半ばからシュヴァリエ家が所有・運営し、内装は Kérylos Intérieurs のディディエ・ベンデルリが手がけました。
客室とスイートは全部で56室。どれひとつ同じ装飾はなく、違いは広さ、眺め、そして階段の有無です。クラシック・ルームは最上階の屋根裏にあり、約21 m²。スーペリアは22 m²で、内側の中庭に面しています。デラックス・ルームは21〜32 m²で、内側の中庭、ホテルのテラス、静かな通りのいずれかに面し、メゾネットタイプもあります。ジュニア・スイートは30〜40 m²(プレステージは40〜50 m²)で、高い天井またはマレ地区らしい梁の下に独立した居間が付きます。最上位にあたるのが、43〜56 m²のスイート、ヴェルサイユ張りの寄木床と時代物の暖炉を備えた75 m²のクイーンズ・スイート、そして中庭に建つ3層・62 m²の一軒家 Le Petit Pavillon です。
ロマンチックな宿といえるのは、パリを締め出しながら、パリから離れずにいられるからです。広場の赤レンガの家並みと刈り込まれた菩提樹が、いわば前庭。門の内側の中庭では朝食、お茶、シャンパンが供され、天気のよい日には Anne のテーブルがパティオに移ります。Anne はミシュランの1つ星で、席数は約20。ティボー・ソンバルディエのディナーメニューは€155と€200です。暖炉のあるラウンジは深夜0:00までバーとして使え、Spa de la Reine のハマムとジャグジーは宿泊者なら7:00〜21:00に無料で利用できます。広場を渡った先のヴィクトル・ユゴー記念館までは徒歩3分です。
引き換えになるのは広さです。入門クラスの客室は小さく、デラックス・ルームとジュニア・スイートの一部は室内に階段のあるメゾネットで、エレベーターや上階の廊下も狭めです。Anne のディナーは火曜から土曜のみで、プールはありません。入門クラスの客室は2月で1泊およそ€550、5月、6月、9月から11月はその5割増しほどです。2人で、マレを歩いて楽しむ週末のために予約し、追加の予算は1フロアで完結するジュニア・スイートに回すのがおすすめです。